Buzz　Memo （中小企業診断士）

Creative Commons Photo Steve Nagata

先週末、TEDxTokyo2010が開催されていたようですね。

まさに"”ideas worth spreading” – 価値あるアイデアは世界中で共有するべきであるというTEDの精神-を具現化したようなプレゼンがくりひろげられていたようです！

残念ながら予定と重なってしまい、LIVE配信は少ししか見ることができませんでした。これからYouTubeで１つ１つ視聴していきま～す！

で、最も気になっていたのが「田坂 広志」さんのプレゼン。

氏の著書である「使える 弁証法 」は、私の愛著のひとつ。
この内容については、また後日エントリーしてみたいと思います。

今日は、TEDxTokyoでの田坂氏のプレゼンを超要約で紹介します。

"Invisible Capitalism"という詩を通して、「拝金主義型の資本主義」を批判し、その先の社会のあり方を提起するものでした。


現代の資本主義を「Barbarian Capitalism （野蛮な資本主義）」と例えるところから物語が始まります。

この世界を救うために二人の男女が旅にでます。

経済学者は何も答えをくれませんでした。

森の聖者へ答えを求めて訪ねていきます。

そして聖者は「mature　Capital（成熟した資本主義）」だと答えます。

二人は訪ねます。

「成熟した資本主義とは？」

聖者は「Mature Mind(成熟した心)とは何だろうね？　成熟した心にはInvisible Values(目に見えない価値)」が見えるんだよ。」

二人「目に見えない価値とは何？」

聖者が答えます。

Tacit wisdom（暗黙知）
Good relations(誰かとの友好な関係)
Trust(コミュニティの信頼)
Reputation(コミュニティの中での評判)
Culture(社会の中にある文化)
Empathy(人と人との共感)

そして、

「成熟した心」が「目に見ない価値」をみることができるのなら、

「成熟した資本主義」とは「目に見えない資本主義」になるのではないかな


そして二人は理解します。

お金ではない資本、

Knowledge Capital知識資本、

Relation Capital 関係資本、

Trsut Capital 信頼資本、

Brand Caputal 評判資本、

Culture Capital 文化資本、

これらがInvisible Capitalなんだ！

「目に見えない資本」という「新しい資本」を大事にすることを皆に伝えることを二人は決意します！


そこに森の聖者が静かに言います。


日本には、豊富な「目に見えない資本」があるんだよ。

例えば、

三人寄れば文殊の知恵　→知識資本
縁（エニシ）、お陰様　→　関係資本
一意専心、浮利を追わず　→　信頼資本
世間様が見ている、恥を知る　→　評判資本
一期一会、おもてなしの心　→文化資本

これらの言葉こそ「目に見えない資本」だよ。

近くにあるものの価値を求めてはいけないよ。

自分たちがたっている地面の価値を見つめなさい。

今は人々は「目に見えないものの価値」を忘れているだけなんだよ。

でも、それは、ここ数十年だけの話。

世界中に「目に見えないものの価値」を見る知恵は、いつもそこにあったんだよ。

だから、気がつくことができれば大丈夫だよ。

そうすれば「新しい資本主義」「目に見えない資本主義」の時代がやってくるよ。


YouTube(英語）・・・こちらのほうが雰囲気が伝わります。


YouTube(日本語通訳）



↓よかったら、クリックお願いします！

にほんブログ村
↓よかったら、クリックお願いします！