パンとサーカスと日本の没落~公務員大崩落より~

ブルさん

2009年11月25日 22:45


Creative Commons Photo by D'Arcy Norman

これまで、
公務員大崩落~奴隷化する公務員part2~
公務員大崩落~奴隷化する公務員~

と、エントリーしてきた、書籍の感想の最終回シリーズです。
”シリーズ”としたのは、たぶん1回のエントリーでは書ききれないので、しばらく、このネタでエントリーします・・・最終回ではないですね

あまり、人気の無い(アクセスの伸びない)このエントリーですが、結構、個人的には、この難しいテーマ、しっかり書いていきたいと思っていたりしています。


まず、最終章の「パンとサーカス」ですが、ローマ帝国の没落末期と、今の日本の比較について考察が展開されています。


ローマ帝国の没落末期、大衆民主主義がはびこり、時の為政者は大衆にパンとサーカスを与え続けたと言われます。
・・・(略)・・・
サーカスとは公務員も含めて、様々な異物質に対するバッシングです。
・・・(略)・・・
パンとは、麻生内閣の定額給付金や民主党の生活支援策です。



だれもが薄々感じかけていることですね。どうも、小泉さんと、TVタックルあたりから政治が「劇場化」しかけていること。今回の「仕分け」も、完全に、「劇場化」してしまっているように感じます。

そして、経済危機や格差社会ということへの対策という名目から、「バラまき」ともとれる施策が打ち出されていること。


民主党政権の最大の課題は霞ヶ関改革などではないはずです。国家戦略局がどうしたととか、霞ヶ関の意思決定の仕組みがどうしたとか、というような制度いじりではなく、日本の再び繁栄と幸福をもたらす受益と負担のあり方、再配分のあり方を考えて、即座に実行に移していくことです。


今の仕分けを見ていて違和感を感じるのは、「切るだけ」の議論で、「それで何を目指すの?」が見えずらいからではないでしょうか? テレビ局の編集のせいかもしれませんが・・・

今日はノーベル賞受賞者達が合同で異議を唱えているニュースもありましたね。

我が家の家計に例えても、

「あなたの健康が心配だから、タバコをやめて」

なら聞く耳を持ちますが、

「家計が厳しいから、タバコをやめて」だと、

「馬鹿ヤロー、これで、ストレス解消して、仕事に励んでるだよーーー!
 喫煙所は、大事な情報交換の時間なんだよーーー!」

などと反論してしまうと思います。
例えが低次元ですが・・・

「削減」の先が見えないから、いろんな意見が出てくるんでしょうね。

あと、一度「仕分け」した後は、本当は、民主党が考えるでは?とも思います。

今回は、前政権時代に積みあがった予算だから「仕分け」をしているという説明がありますが、いったん、「廃止」や「削減」という意思決定をしたなら、その後は、民主党として考えないといけないのでは? 

ロケットの予算を削るという判断をしたのであれば、「その後、この国のロケット開発をどうするのか?」を、また官にまかせたら、「復活交渉」とか「減らされたから、しょーがないので、その範囲で考えよう」ということにしかならないのでは? 

やっぱり、「仕分け」のあとは、民主党の中に引き取って1つ1つ、どうするか民主党で考えるべきだなぁ・・・と、思います。


民主党さんのこれからに期待したいです。




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