公務員大崩落~奴隷化する公務員part2~
Creative Commons Photo by Todd Ryburn
スゴイ本です。まだ、やっと半分ですが、これまで、「」と思っていたことが、次々と明らかにされてきています。
2大政党制と公務員制度の関係
これは「第三章 二大政党制でキャリア官僚が奴隷化」ということで、深く掘り下げて、多くのデータを示しながら解説が展開されていますが、納得できるものとなっています
今、「事業仕分け」などで盛り上がりを見せる民主党政権への政権交代のニュースのなかで、「官僚主導から政治主導へ」というテーマもあがることがありますが、この本の中では、そもそも、戦後50年にもわたる「自民党一党優位体制」と「その中で確立されてきた公務員制度」というものが、世界的にも例のない「状況」となってしまっている問題を深くついてきています。
論点をシンプルに理解すると、イギリス・ドイツ・フランスなどの美味しいところどりで確立された今の日本の公務員制度が、なんと、二大政党制では機能しないというのです。
日本のこれまでの公務員制度は、
①身分が保障されている
②業界団体への指導など政治家ライクな活動を行う
(官僚と政治家の役割ははっきりしていない)
という2大特徴があるそうです。
しかし、海外に目をむけると
①がある国(イギリスなど)では、②はNG
→②は政治家が行う領域で官僚との役割分担がはっきりしている
②がある国(ドイツ、フランス)では、①はNG
→②を官僚も行うが、政権が変われば身分は保障されない
という状況ということです。たしかに、わかりやすいですね。
また、日本ほど、社会のあらゆる領域に官僚・公務員が染みこんでいる国も珍しいという点も繰り返し出てきます。たしかに・・・
さーて、このあとは、どんな物語が展開していくのか? 本も、日本も楽しみです
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